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​​拘縮(こうしゅく)って何?

写真の様に、全身が、あるいは半身が硬く固まり、自分では動かすこともできない人が多くの医療介護施設やご自宅で治療や介護を受けています。


こうなると、自分では動けないので、
お尻や踵(かかと)などに床ずれ(褥そう/じょくそう)ができたり、
飲み込みがうまくできず水分が肺に入り肺炎を起こしたり(誤嚥性肺炎/ごえんせいはいえん)します。

共に非常に厄介な病気です。

では、なぜ拘縮になるのでしょうか?

まず、脳の血管が詰り脳の一部がダメージを受けることで、麻痺側の腕や足を動かすことができない状態になると、関節が固まっていきます。これを関節の拘縮といいます。
 

​また、骨折をするとギプスで固定されることがありますが、関節を固定されると動かせないので、やはり関節が固まり、拘縮となります。

 

このように、残念ながら病気や治療の過程で起きることが原因となる拘縮を無くすことはできません。

しかし、動く方の腕や足でも、動かさない状態が続くと関節が硬くなります。

これを放置すると、全身の関節が硬くなり、自分では動かすことが困難な状態となってしまいます。いわゆる「寝たきり状態」となるのです。


また、身体の動きが悪い人を、身体に合っていない車椅子に毎日何時間も座らせるとどうなるでしょうか?
 

長時間、悪い姿勢のままの状態となるので、背骨が曲がる様なことにもなります。つまり、変形状態となってしまいます。
 

このように、「身体を動かさない状態を長く続けると関節が拘縮し、変形」となるのです。

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